Complete text -- "(金融)PEファンド"

15 November

(金融)PEファンド


  • プライベート・エクイティ・ファンド。最近新聞にも登場することの多くなったこの運用手法が、今日のお勉強のテーマでした。プライベート・エクイティというのは上場していない株を指します(余談ですが、このプライベート・エクイティ―略してPE―の日本語訳は結構悩みます。未上場株/未公開株というと、今後上場(=公開)することが前提となっているような感がありますが、必ずしもすべてのPEが公開を目指しているわけではありません。結果として、「非上場株」がフェアな呼び方なんだと思いますが、いまいち浸透していないですよね)が、PEファンドはこの非上場株を中心に投資するファンドです。

  • ファンドがPEに投資する場面は大きく分けると二つ。これから伸びていく新会社を投資対象とするベンチャー・ファンド(ベンチャー企業の資本を担うという意味でベンチャー・キャピタリストと呼ばれる投資家の一種ですね)か、既存の会社(またはその一部門)に出資するバイアウト(買収)・ファンド。PEファンドという場合、後者のみを指すことも多く、今日はバイアウト・ファンドのお話でした。

  • PEファンドは、世でよく話題になる公開株をTOBなどで買い占めるファンドとはちょっと違います。あくまでも非上場の株式を買う(非上場会社に出資する)わけですから、会社の経営陣が承知しない投資はできません。つまり、敵対的買収はない投資手法です。では、どうしてファンドの出資を仰ぐのか。(1)他にお金を出してくれる人がいない(2)お金は欲しいが事業はのっとられたくない、などの理由があるわけですよね。前者は特に事業再生で、後者はちょっと意外に聞こえるかもしれませんが、M&Aで同業者に飲み込まれてしまうぐらいならファンドを投資家にしようと考える場合です。

  • 最近の公開株市場では、むしろ敵対的買収を仕掛けてきたファンドに対抗するために、ホワイトナイトとして同業者をつれてきて、挙句の果てには合併にまで至るということが多いようですが、実際にはファンドは「有期限でリターンをあげて出ていってくれる短期株主」なので、PEの世界では資金援助を仰ぎつつ自分の事業建て直しの時間を稼ぐという手法が立派に成り立つわけです。最近では、PEファンドも必ずしも非上場株のみを投資対象とするわけではないようで、公開株の世界にも「フレンドリー・バイアウト」という慣習が見られるようになるかもしれません。このファンドの話はいろいろと書きたいこともあり、また続編を立てることにいたします。



23:41:00 | mentor | | TrackBacks
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