Archive for January 2008

27 January

(日)市場コメント、再開。

ずっとお休みしていたクレデリ市場コメントを、少し趣を変えて昨年11月分からアップしました(2007年分はこちら)。途切れずアップの続いていた新発社債ともども、よろしくお願いいたします。
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13 January

(金)サブプライムを振り返る


  • ようやく年末を越えましたが、ついに株にキタ!ということで落ち着きません。私は、年前半はむしろ保っちゃうんじゃないかと思っていたので、最初の1週間ですでに予想大はずれです。しばらく反省して縁側で猫…はいないのでぬいぐるみでも撫でながら蟄居したいと思います。

  • ということで、地味に過去の情報の整理など。3月のエントリーに、12/30日付でコメントをいただきましたので、まずはその関連から。

  • オリジナルのエントリーは、サブプライムの実態をどう掴むかを3月時点で解説したもので、今読み返すとだいぶ「わかっていなかった」ことがわかります。もっとも、ご指摘をいただいたサブプライムとホームエクイティローンのくだりについては、今でもエントリー通りでよいのかなあ、と思っています。

  • いただいたコメントに引用されていた「サブプライム問題の教訓―証券化と格付けの精神」江川 由紀雄著、はたくさんサブプライムをタイトルに付した本が出版された中で、もっとも読む価値のある本だと思います。もしも、当ブログと江川氏本の記述に齟齬があれば、100%本の方をしていただいてよいと思います。

  • そもそも、サブプライムという言葉には確立した定義がありません。「低所得者層向け」ローンであると説明されることが多いようですが、そうとは限らないです。FICOという債務者弁済能力診断テストのようなものがあって、これでプライムかどうかを判断するのですが、過去の信用履歴ークレジットカード債務をちゃんと払っていたかとかーが重視されます。

  • したがって、サブプライムローンの額を見ることの出来る統計というのも難しいです(なんといっても定義がないので)。そこで、サブプライムとほぼ同義につかってもよいかなあ、と思われるHEL-ホームエクイティローン-を見ることになります(これならFRBの統計があるから)。HELは、本来第二抵当のような仕組みだったのですが、債務者資力というより担保価値に頼るローン、、、すなわちサブプライム債務者に向けたローンと大きく重なるようになり、特に2005年以降、こういったローンが急増し始めてからはほぼ同義と考えられるほどの重複をみせるようになったと考えられます。

  • サブプライムと言う言葉は、債務者のクオリティに注目したものであり、ホームエクイティと言う言葉は担保評価に注目したものです。証券化の用語であるRMBS(住宅ローン証券化)と組み合わせるときにはサブプライムと呼び、ABS(資産担保証券)と組み合わせるときにはホームエクイティと呼ぶようですね。サブプライムRMBSとABS HE(L)は、いまやほぼ同じ証券化商品群を指していると考えてよさそうです。

  • こうやって振り返ってみると、まず何が問題でそれはどのくらいの量があるのか?ということさえわからず、右往左往するところからショックが始まったんだなあとつくづく思います。私は当初、証券化でもっと問題が広がると思っていたのですが(CLO、CMBS、再証券化)、銀行や短期市場の資金繰りに影響がこんなに出るとは全然思っていませんでした。甘かった。

  • その後、サブプライムショックの広がりは、証券化も含めて「こんな仕組みがこんなにたくさんあったのね」というディスカバリーの連続であったようにも思います。この半年で、ずいぶんたくさんの市場や金融商品を勉強しました(それまで知らなすぎだったともいえます)。そのうちに暇を見て、「何がびっくりだったか」を振り返ってみたいとも思っています。

  • さて、今年はどんな市場に焦点が当たるのか… 予習ができないのがつらいところです。



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