Archive for August 2007

31 August

(金&食)魚を食べつつ、結局市場話


  • お魚料理のコストパフォーマンスでは、自分的には東京1,2を争うお店「市場の厨房」へ。今日は久しぶりにお目にかかるメンバーも多く、かなり楽しみにしていた会。期待以上に楽しく、そのまま月島に流れて夜中まで飲んでしまう。おつきあいいただいたK様、本当にありがとうございました。

  • 市場の厨房は、いつも最後まで食べきれない。まず最初の刺身盛りがどーんと(4000円のコースだろうがどーんと)出てきて、これで圧倒されちゃう。煮物、焼き物、揚げ物も量がしっかりしていて、しかもおいしい。最後にごはんとか麺とかが出てくるんだけど、今日はへしこ(お魚の糠漬け)を焼いたものでお茶漬け。く、苦しい…。

  • 業界の人が集まると、どうしても話題は今の市場環境ということにならざるを得ません。仕事の上では百人百様の影響を受けていて、いろいろな影響が及んでいることを実感します。これまで日本国内にはあまりインパクトは見られないというまとめでしたが、じわっと漣が広がっている感じ。もちろん、悪いことばかりではなく、予想外に儲かっちゃった…なんていう話もあります(表には出ないけど)。

  • いったんキャッシュ市場に話がひろがっちゃうと、簡単にはおさまらないという点では皆さん意見が一致してますね。不安定な環境がどのくらい長引くかで、ネガティブ・テリトリーに入るかどうかが決まりそうな気がします。



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27 August

(食)おお!久々のタベアルキ


  • あっちこっちでリスクが表面化している or 燻っている中で、なぜか株だけが堅調。もちろん、がんがん上がっていく感じではありませんが…。どう読めばよいのかよくわかりませんね。

  • 出張明けでちょっと残業していたら、泣きそうにおなかがすいて会社の人を誘ってフェアドマへ。知人が別口で食事をしていたのに無理にいれていただく(皆様、ありがとうございました)。結果としてはとっても楽しくてすばらしいリフレッシュに。楽しい会話とおいしいごはん・ワインですよね、やっぱり。おつきあいいただいてありがとうございました。

  • 二本目に、Sottimano Mate06―ブラケットというトスカーナの地葡萄だそうですーをいただきました。これがすごくよいバランスのワイン。美味。いつもながらにおいしいハラミステーキと共に、とてもよいお食事になりました。さて、これで一週間のハードスケジュールを乗り切ることにしましょう。いくつかの楽しみにしていたお食事会と、…残業ですね、今週は。

  • さて、今週はどんな展開になりますやら。言っているそばから米株はマイナススタートですが、レイバーデイウィークエンドまでは静かな市場でいて欲しいものです(ただの希望的観測ですが)。



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24 August

(金)まだバタバタ


  • 間があいてしまいました。何をしていたかというと…仕事ですな(つまらん)。

  • 大きなニュースは、米銀がついにディスカウントウィンドウから借りて、さらにBOAがカントリーワイドに資金供給っていう展開ですね。先日業界の大先輩とお話をした折に、「アメリカの金融市場はインサイダー」というトピックがいみじくも出ていましたが、こういう協調振りは逆説的に言えば「さすが」としか言いようがないのかもしれません。

  • 今は、「リスクテイク」の問題だと思っていたところが「(欧州)銀行やモーゲージバンクの流動性危機」だ!と言われて大騒ぎになったものが、いろいろあったけどちょっと落ち着いたという段階なのでしょうか。今後、リスクリプライシングのフェーズに改めて移行するのかなあ…とぼんやり考えています。

  • 問題の全容はまだ見えていないので、ABCPに頼っていた資金繰りの部分を巻き戻す際に、誰に損がでるか・今後の証券化ビジネスはどうなるか、という点はまだ予断を許しませんが、行き過ぎたビジネスモデルに必要な見直しのフェーズということで済むとよいのですが。英国BBCなんかは、米国(欧州のではなく)実体経済への影響をかなり専門的に取り上げているようですね。

  • 余談ですが、今回はしみじみと各国メディアの報道姿勢の違いを実感しました。もちろん、日本への影響は極めて小さいので日本の皆さんがあまり関心をお持ちに成らないのは当然ですが、米-英、英-大陸欧州でもだいぶ違うみたいですね。FTの購読者数がまた増えるな…



23:14:00 | mentor | No comments | TrackBacks

17 August

(金)だからもうサブプライムじゃないってば PartII

  • 日替わりでテーマがこれだけ変わる市場展開も珍しい。私、一応この業界で20年選手ですが、いろんなことが一気に動くときは、「次から次へとよくもまあ」色々なことが出てくるのですが、今回は、それに対して政治や中央銀行が急激に反応しており、展開の目まぐるしさに拍車をかけています。

  • ということで、まだまだ今後もいろいろありそうです。さすがにちょっと忙しいので、いつもほど飲み歩く時間がなく、結果として私のダイエットもちょっと成功?←サブプライム・ダイエット(というほど減ったわけではありませんが<私をご存知の方、そんなに痩せてないじゃんというつっこみはどうかご勘弁>)…はともかくとして、これだけテーマが広がっているのですから、いい加減に「サブプライムの問題である」として全体像を矮小化するのはやめたほうがよいですね。だからといって、「わけのわかんないストラクチャーは全部実は屑」とか「○○はこれだけ残高があるから大問題」とかいう表現にも注意が必要です。

  • 今のところ、金融市場は大きな影響を受けていて、金融機関の資金繰りという話題にまで発展していますので確かに大問題です。でも、現時点では企業収益も絶好調・景気も悪くなく・企業の借入れに(一部のM&A案件を除いては)重大な支障があるとは考えにくい状況です。とりあえずは金融市場の問題と考えつつも、もちろん、今後は金融市場の混乱が企業に影響を与える可能性も十分に視野に入れないといけません。大きな絵を見失わないようにしながらも、細部をおいかけていこうと思います…。

23:46:00 | mentor | No comments | TrackBacks

15 August

(金)金融のいきつくところはやはりレバレッジ。


  • 終戦記念日だというのに、荒れるマーケットに振り回されて戦争や平和について物を考える時間がありません。簡易にいろいろかけるテーマじゃないので、今年はとりあえず棚上げです。

  • で、マーケット。今起きていることは一体何なのか?を、業界の先輩方とあれこれ話し合ってみて、幾つか起きていることのひとつはこういうルートかしら…と整理を試みてみました。


    • 2月のショックでは、問題はサブプライム住宅ローンと、これをベースにした証券化商品だけだった。金融機関の資産・資本対比でのローン残高や、それぞれの投資家における証券化商品への投資額からいって問題はそう大きく広がらず、実体経済への直接の影響があるかどうかがむしろ焦点だった。一部に、証券化全体への不安が広がると嫌だなあ…というコメントがあった。

    • 6月のベアスターンズショックでは、やっぱり損している人がいることが実感されたのに加えて、証券化商品の強制売却で、「格付が高いものでも流動性は低く、理論価格と売却できる価格は違う」ことが明確に認識されるようになり、投資家や金融機関が自分の保有しているもの(あるいは担保にとっているもの)の価値を考え直し始めた。

    • 7月の大量格下げショックでは、投資判断の基準にしていた格付への評価が変わると共に、格付は倒産確率を示すものであって時価変動を予言してくれるものではないということが徐々に腑に落ちるようになっていった。つまり、サブプライムだけじゃない問題であるとあらためて認識。このころには、サブプライムローン同様、融資条件の緩和が懸念されていたM&Aファイナンスなんかもどうよ?という疑問が表にクリアに出てくるようになった。

    • 8月のABCPショックでは、実は証券化のスキームはすべてのリスクが「市場化」されて分配されていたのではなく、長短金利のミスマッチや、銀行の信用補完という極めてオーソドックスなパーツが結構な金額で存在していることが判明した。


  • で、そうこうしているうちに


    • マルチストラテジーファンドの解約取引と目される大量の銘柄売買など、他市場への影響も広がってきた。


  • …ってかなり単純化していますが、最後(って最後じゃないかもしれませんけど)は、すごいオーソドックスな市場レバレッジの手法が行き詰ったという辺りに、金融の歴史は繰り返すことをしみじみと感じています。かつては、ひとつの銀行のバランスシートで長短ミスマッチをとっていたのかもしれませんが、今は、グローバルバランスシートで長期資産(住宅ローンやレバローン)の一部を短期負債(ABCP)でまかない、かつ、これが国境を越えている(資産は米国・負債保証の一部は欧州)。間に証券化や再証券化、デリバが入っているので構図は一層わかりにくくなっていますが、ざっくり考えるとこういうことなんじゃないでしょうか。

  • こういう目線で整理してみると、「高格付というラベルを貼っていたけど実はジャンクだった」という詐欺のような話ではなく、「長い資産を一部だけ短い負債で調達していたことのほころび」「実質的価値はちゃんとあっても流動性が低ければすぐ売れるとは限らない」という問題である、となるんじゃないかなあ…。動きの早いファンドなんかはサルベージ(実は価値があるけど流動性低下で割安になっているものを買いに来る)に走るので、価値評価の問題は多少時間がかかったとしてもいずれは収束するとして、長短ミスマッチの問題はもう少し解きほぐして、いったいどのくらいの金額がこれに該当するのかを考えてみる必要があるってことでしょうか。

  • 後は他にもこういう構図の問題があるかどうか、金融の問題が実体に広がるか、ボラティリティの上昇が他市場にどれだけの影響を与えていくのか、…と見ていこうと思います。


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