Archive for February 2006

28 February

ガイジン嫌い


  • 昨日と同じ記事から、本題とは何の関係もない一文を拾います。「日本人は排外主義から外資系すべて拒否しているわけではない。ご都合主義の…」という末文。

  • いや、排外主義はあるよね、と思うんですよね。外資系はなんとなくかっこいいけど、日本の市場(なんであれ)で主役になるのは許しませんよ、という。特に、メディアや政治家が実態を全然理解することの出来ない金融という世界においては、外資だからという理由で排斥コメントが出ることがとても多い。車や日用品(P&Gとかコカコーラとか)はよくて、金融はだめなのか。合理的な説明はないでしょうね…

  • 典型的なのが、ファンドの評価ですよね。外資系ファンド、って定義もわからず使っている。投資家(LP)も運営会社(GP)も日本人なのに、ケイマン籍だというだけで「外資系」呼ばわりという強引な記事を見たこともあります。器は何であろうと、上手に金を引き込んで投資先を育てていけばいいんだと思うんですが、どうもガイジンが儲けている、という感覚が強いんでしょうか。でも、そういって学ばないといつまでもゴールドマンサックスを日本資本で作ることはできないし、そんなこというなら一時国有化された銀行だって日本人が「リスクをとって」買えばよかったわけですよね(ビディングだったんだから)。

  • 自分はリスクをとらないのに、リスクをとってその結果お金を儲けた人を責めるっというのはどうよ、と思いますが。



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27 February

ゴールドマンサックス


  • ちょっと昔の記事ですみません。

  • 「ゴールドマン・サックスよ だからあなたは嫌われる」 金融ビジネス2006年冬号。いやはやすごいタイトルですね。このタイトルですべてが語られるような…って思わず筆をおいちゃいたくなりますが、内容は日本トップの持田氏の接待攻勢営業、本社もそうですがプリンシパル投資に頼ることから来る利益相反の疑い、と特に新味のあるものではありません。去年だったかのAERAの記事の方が、もっと淡々としている分情報量は多かったかも。

  • でもこの記事がすごいのは、やっぱりタイトルですよね。一方で、そういうGSさんを頼りにする霞ヶ関や大企業についてはやや突っ込みが甘いか?

  • 業界の片隅にいるワタクシとしては、そうはいってもGSさんの案件とりまとめ力や営業の食い込みはすごいなあ…と思って見ており、働いている方々も(概ね)優秀で自分はかなわないなあとも思います。。。

  • で、小さく噛み付いてみるのですが、やっぱり利益相反の話はもっと大きく問題になるべきなんじゃないのかなあ。もっとも、そんなこというと日本の金融機関のファンド経営なんてどういうことよ、となりかねないですが… 少なくとも双方代理の疑いが出るような関与のしかたはまずいんじゃないかなあ…(小声)。



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24 February

人事制度考(たたき台2)


  • 前回(2月17日)の続き。

  • 大企業によくあるらしいのですが、○○大学から最低何人、というような形式的な人事ポートフォリオの分散、という採用のしかた。これってどうなんでしょうか。もう少し意味があるとすれば、○学部から何人、というようなエクスパティーズ・バックグラウンドによる分散だと思うんですが(大学で勉強しないという日本の大学のあり方ではこれも無意味?という説もありますが)。

  • そもそも大学を分散することに何の意味があるんだろう。確かに、○○大学出身者のみで固まる組織は、「カラー」(durianさま、コメントありがとうございます)ができちゃって偏りが恐いって事なのかしら。もし、不透明に「キャリア」「ノンキャリア」的な差別があるんだとすれば(幹部候補生のくくりのような)、暗示的にノンキャリア採用になる人に失礼ではないのかしら。

  • あるいは、社外のネットワーキングの多様性を期待してのことなら(大学が20あれば10あるよりOBネットワークがつかえる)、納得できないこともありませんがどうもそういうことを奨励しているようにも思えず。

  • 全国にネットワークの広がる会社であれば、各地方の出身者を採用しておくことで土地勘のある集団を作れるのでしょうが、そういうことだけでもなさそうな。それならそもそも出生地とか親御さんがどこに住んでいるかとかで分けたほうが実効性はありそうですね。実際に、ロンドンの金融機関では、国籍でことさらにマイノリティを採用する例もありました(言葉がしゃべれてビジネス上有利だから)。

  • …と、よくわからないのでした。ソニーが採用面接で履歴書に大学名を書かせない事で話題になったのはもう10年以上前だというのに(今もそうしているのかな?)、まだ日本の大会社ではこんな採用・人事考課をやっていることにびっくりするワタクシ。これはもしかすると評価する側に対象の実力を見抜く力がないので、年齢とか大学とかよすがになるものが欲しいってことか?などという疑いをもったりもします。



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23 February

クレジット・ポートフォリオ・マネジメント


  • Riskマガジン(06年1月号)から、ドイチェのクレジット・ポートフォリオ管理部門が、Credit portfolio management group of the yearに輝いたとの記事。

  • そもそもそういう部門評価を設けるところがすごい。ていうか、この記事を日本の銀行の経営の方々はマジに読んでいただきたい。信用リスクの管理は、こういう取り上げ方をされるほどの分野なんですよ。バーゼル対応ではありません。

  • 中に、「デルファイ」のリスクヘッジも十分だったし…CLOでもはずしているし…ローンを売ったとたんにリスク管理(必要に応じてヘッジ)するし…。などなどの記述があります。そう。メインバンクがリスクヘッジするなんて債務者はあぶない?とかいう「レピュテーション・リスク」の時代をある意味脱して、あのドイツの銀行でさえリスクヘッジを売りにするようになっているんですよ。もちろん中小企業にまでこういう事態になっているというのとはちと違うのでしょうが…

  • 周回遅れではないかとひそかに思っていたドイツにも抜かれたショック。日本の信用リスク市場の夜明けは遠い…。



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22 February

CEDO(株とクレジットの複合ストラクチャード商品)


  • Riskマガジン(06年1月号)から、クレディスイスのCEDO(collateralized equity and debt obligation)ディールが、ディール・オブ・ザ・イヤーに輝いたとの記事。

  • これまでも、EDS(エクイティ・デフォルト・スワップ:株価をトリガーとするスワップで、デフォルト・スワップと名乗ってはいるものの実際には株式(デジタル)オプション)とCDSを組み合わせた複合商品は見られていたけれど、クレスイのCEDOは、プロテクションの買いを組み込むことでAaa格取得を可能にしたことが大きなポイントのようです。

  • で、ちょうど同じRiskにEDSのプライシングについての解説もあり、その中で株価とクレジット(デフォルト)のコリレーション問題も論じられている。こうやって業際がなくなっていくと、実体(株による資本調達かデットによる資金調達か)の垣根も降りていくんでしょうか。

  • 数式は苦手ですが、このテーマは歯を食いしばってついていくことにします。



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