Archive for 13 July 2005

13 July

郵政民営化


  • 「郵政民営化・政策金融改革で資金循環はどう変わるのか」金融財政事情2005.6.6号 公的金融のシェアが激減、資金の流れの官から民へ実現 -となっています。財投改革の流れで、郵政民営化=信用リスクへの投資を可能にすることの必要性 がコンパクトに説明されています。さて。

  • 理屈としては、これまで<国>の制度内で一定のスプレッドを受けてきた郵便貯金が、自主運用に切り替わることによってエクストラ・スプレッドを稼ぐために信用リスクをとっていかざるを得ず、そのためには民営化が必須であるというもの。これはこれで筋が通っているようにも見えますが、そもそも「信用リスクをとって運用する」ことができる組織なのかどうか。また、資金サイズからいってもわが国の信用リスク市場にどのようにこれを受け入れていく余地があるというのか。

  • 民営化後の姿として、シローンだの個人向けビジネスだのと現在の民間金融機関にとっては脅威となりかねない方針が見え隠れする昨今ですが、金融市場全体のデザインとして、郵便貯金という性格・サイズの資金をどこにどう持ってくるかは大問題。かつ、信用リスクをとるというビジネスモデルがいかに難しいかはこれだけ優秀かつ給料の高い人材の集まっている邦銀さんの苦闘の歴史を見て…わからないんでしょうか?もしも郵貯民営化の理由がここに述べられているような理屈なのだとすれば、大きな大きな危惧を抱かざるを得ません。



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