Archive for 25 May 2005

25 May

ヘッジファンド

ヘッジファンド

  • まずはグローバル。FTの5月23日付で、Regulators increase hedge fund scrutinyと題して、さすがにファンドに何らかの規制をかけないとまずいのかなあという当局の「まずはモニタリング」の姿勢が報じられている。もっとも、SECがregistrationを求めても、ファンドの数がとても多いのに対して人手が増えるわけでもなく、実質的な検査が強化されるという感覚はあまりないとのコメントも聞いた。

  • あーあ。と思ったのは「信金・信組にヘッジファンド調査を行なう金融庁の思惑」(週刊ダイヤモンド05・28)。アリバイ作りだかウォーニングだか知らないが、示唆すべきなのは世界市場でこれだけのプレゼンスを占めるようになった金融資産(といってもよいのでは?残高1兆ドルですからね)に、「選択眼をもって参加する」ことが大事なのでは?低金利が長引くかぎりオルタナ投資の必要はあるんだし、低金利じゃなくても分散は必要なんだし、日本の投資家が世界の金融資産に投資するときに「日本人投資家が入ってきたときが相場の天井」と皮肉られないような環境を作ることをもっと考えられないかなあ。。。とつくづく。当局が<監視>するために、十分コンサバにやっていますといういいわけのために世界のヒジョーシキであるところの「高い解約頻度」とか「ファンド購入の検討に数ヶ月、時には数年という時間をかける」という慣行がファンドの選択を誤らせているという側面がもしあるとすれば…。

  • 最後に、めずらしく日経金融から。東京三菱銀行の方によるヘッジファンド論(5月20日の視点論点)。米国に金融リスクが集中しつつあるというこの方の見方には同調するものの(実際、一時ロンドンにお株を奪われていた商品開発なんかも米国にもどりつつある感を持っています)、「ヘッジファンドだけではなく投資の多様化」という結論にはあまり賛成できないところ。ただ、これは個人的な感想なだけですが。ヘッジファンドはおそらくひとくくりにしてよいものではなく、その内容は多様。違う投資戦略のファンドを並べて買えばそれだけでリスクの分散をはかることもできます(極論)。また、ファンドは資金調達にネックがある(これはまさにそのとおりです)ので、ファンドの破綻が取引金融機関の不安につながる、という考え方は、確かに今市場でそういうコメントは聞かれるものの、おそらくプライムブローカーやレバレッジをつけている金融機関の側からは「LTCM以降のリスク管理手法を見てくれ」という反論もありそうですね。

  • で、結論は、と。もっとファンドのことを勉強しなくちゃ(ここまで偉そうに書いておいてこんな結論もあんまりですが)。危機感として思うのは、投資家・市場の双方でヘッジファンド<とか外資とか>を締め出す戦略をとっていると、金融市場の周回遅れが三周回遅れぐらいにあっという間になっちゃうこと。GM・フォードの危機があるとなぜ日本株が低調になるのか。ファンドのリスクアンワインド取引が世を席巻しているから、というつながりの糸もあるんじゃないのかなあ。



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