Archive for June 2005

30 June

金融庁シリーズ(日経ビジネス)


  • 「金融庁? 検察もかすむ巨大権力 お目付け役はお払い箱」(日経ビジネス6・27日号) 金融庁シリーズ第三弾。表題にあるお目付け役とは、先ごろ唐突に(と報じられている)解散になった金融問題TF(タスクフォース)のこと。

  • まだ金融庁については私自身の評価スタンスが定まっていないのでなんとも。検査強化がなければ不良債権処理はなかった。でも地方とのダブルスタンダードはおかしい。かつ検査が終わった後もお上を見る金融機関経営が続くようでは困る。…というところで思考が堂々巡り。いろいろな考え方の人がいるはずなので、このテーマの公開討論をありとあらゆるレベルでやるべきなんでしょうね。

  • 記事には、矛先が監査法人に向かっているとある。今の日本で監査法人ほど割に合わない(報酬対比の責任が過大)職業もあるまいという気もするんですが、あるべき姿からいえば今までのスペックがおかしかったということでしょうか。

  • それにしても、監査法人・会計士のステータスは日米英でぜーんぜん違いますよね。



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29 June

外資系再生ファンドをはげたかと呼ぶのはやめませんか


  • 「外資系再生企業 相次ぎ国内上場」(日経新聞6月24日付) ローンスター、リップルなどが上場して資金集め、というのとひっかけて国内再生ビジネスに関する記事。

  • 最後の方に、「かつては短期売買目的という「ハゲタカ」批判も強かった外資系ファンドだが、5年程度かけて企業再生を果たす事業モデルを定着させた」と書いてある。うーん。いい加減にしろ。かってにそう<批判>したのはメディアのみなさんで、ファンドの事業モデルは最初っからたいして変わっていない。つまり、本来役に立つ事業モデルを「ハゲタカ」と呼んで貶め、社会的なコストを生み出したのはメディア。

  • ファンドはすばやく小回りが利いて高利を課すかわりにリスクもとってくれるという「性質」のお金なのだというだけなので、感情的に評価することなしにこれを上手に取り入れてどんどん企業を再生していっちゃう方が断然賢い!



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28 June

解説にならない解説


  • 「旧長銀粉飾有罪、民事とねじれ」(6月23日付、日経夕刊) 高名な編集員の署名によるニュース解説ですが、よくわかりませんでした。

  • ちょっと前にも書きましたが、本件のねじれ具合はそう簡単にはおそらくわからない。「国家の罠」クラスのインサイダーによる解説が必要な気がします。この記事では、「ねじれがおきるのは当時の唯一、公正な会計慣行をめぐり、見解が対立するためだ」と書いていますが、刑事における検察と被告の意見の対立を論じても民事と刑事のねじれの説明にはなりません。読み手として混乱。

  • いろいろな立場の方の主張が整理されずに入り乱れて記述されているので、何がどうなっているのかよくわからない。もっとも、事件自体がすっきり解けるものではないことも事実ですが。そのうちに、法学専門誌に取り上げられたらあらためて整理してみます。



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23 June

お役所関係二題

郵政後(がいつくるのかはわかりませんが)にもいろいろなものが残っていますよね、政府系機関。

  • 「旧石油公団、解散の税負担回避か:原油高で保有株値上がり」(朝日新聞6月18日)税金の負担が減るのはよいことです。石油公団の意義はなんだったのか。逆風がちょっとおさまっている間(原油高で、これまで精製技術を高めてきた日本は影響の度合いが少ない!と主張できる)に、過去の総括をし、かつ中国も視野にいれたエネルギー政策をグランドデザインを書いたほうがよいのでは。。。と思ったり。

  • 「購入遊休地企業の買い戻し進まず 民都事業損失120億円」(東京新聞6月18日)石油が上がってOKなら、昨今の地価上昇で、不良債権化しているものの処理がもう少しぐらい楽にならないのかしら…と思ったりするのですが。そうはなかなかいかないようで、やはりもとの計画が悪いものはどうしようもないってことでしょうか。民都の「評価はいろいろあるだろうが、全体としては成果を上げた」というコメントには突っ込みが必要ですよね。



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22 June

銀行!


  • 「足利銀行再生に密着するメガバンク」(Foresight7月号)「足利銀受け皿にみずほ?」(日刊ゲンダイ6月21日)外資主導が選択肢からおち、地元出資の県民銀行化か地域広域合併か、メガが系列化を狙って乗り込むか。みずほは否定とのことですが。足利銀行は地元に出かけると本当に県経済の中核をなす名門銀行なんだなあ…と思うのですが、処理を誤れば新たな将来の負担になりかねない一方ですよね。

  • 「住友信託が掻き回す目がバンクの覇権争い」(Foresight7月号)りそなの買収もからめ、信託部門をどう取り込むかがメガの戦略課題となっているところへ住友信託の社長交代…という流れのようですが。

  • 旧長銀の<粉飾決算>につき、刑事裁判では高裁でも有罪。当時の大蔵省通達を逸脱していた、との理由が報じられている(日経夕刊6・21など)。これに<巻き込まれた>当事者のどなたでもよいから、金融版「国家の罠」を執筆してくださらないものか。当事者の肉声を聞けないところで批判のみをすることは簡単だが、本件の実質的な解明は今も続く銀行の経営カルチャーに悪い面を正す力をもっているはず。



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