Archive for April 2005

22 April

経済・金融入門


    毎年4月号の経済誌などは、いっせいに新入社員向け(?)の入門、用語などを掲載します。意外と知らない言葉が多かったりして…
  • 4・16号のダイヤモンド。用語解説もなかなかの品揃えだと思いましたが、「ニュースを鵜呑みにしない裏を見抜く技術」では、なぜ間違い記事が多いのかの解説。これを読んでも嘘記事を見抜く技術が直接に得られるわけではなさそうですが、新聞を鵜呑みにしてはいけないことはよくわかります。そして、行間になぜ某紙が特に誤報が多いかの理由も書かれています。同じ号に「何回極まりない日本語ニュース用語の読み方」で、「政府首脳」とは実は誰かとか「成り行きが注目される」と書いてあったら実際はどういうことなのかとかを解説。うーむ。ネタではなく真剣なノウハウの体裁となっており、事実ノウハウなのだが、おもしろかった。

  • エコノミスト4.26号では、フジテレビ元社外取締役の久保利(くぼり)弁護士のインタビュー。超有名大物の久保利先生があの地裁にひっくりかえされた新株予約券発行を認めたのはなぜかについて語っておられる。しかし、最後まで読んでもなぜあの市場関係者らが口をそろえて「正当な判断」と評した裁判所の判断を、先生が「いつも正しい判断が出るというのは無理な話だ」とおっしゃるのかが不明。

  • 同じエコノミストから、気になる「天候予測 今年も猛暑がやってくる」。そしてそのコラムに天候デリバティブが取り上げられている。すっかり市民権を得ましたね。

  • 4.23日号週間東洋経済。「これが裏の事業計画書だ 石原都知事は新銀行東京の真実を公開せよ」は、オリジナル記事(4月9日)を見逃したのですが、民間出資者向けに公表されている事業計画をはるかに下回るシミュレーション結果が載せられていたというもの。これが「収益見通しの下方修正」なのか否かはともかくとして、税金をつかうのだから「シミュレーション結果」としてでも公表していただきたいものである。愛知万博の入場者数や、湾岸道路の通行量など、官の「計画」の楽観的なことは例の枚挙に暇がない。



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20 April

GM+すこしばかり政治関連など。


  • 海外では、GMとFordの業績予測下方修正とそれにつづく格付会社のアクションが話題となっていますが、問題はいろいろとあるものの、根本的には「物が売れなくてはどうしようもない」ということになります。で、マーケットシェアの低落は日本車を中心とするアジア自動車のシェアが伸びていることとされていますが、「ハイブリッド車が収益を上げる時代 SUVハイブリッド車で独走するトヨタ」(財界、2005.4.19)。SUVとは多目的スポーツ車のことで、ハイブリッドとは電気モーターとガソリンエンジン併用のこと。トヨタが最初にプリウスというコンセプトを打ち出したときには、どの程度のものなんだろう。。とあまり食指が動きませんでしたが、ここへ来てガソリン価格の急騰も手伝ってすごいブーム。国内でもハリアーは値引きなし、と聞きます。

  • 売り上げ以外の注目ポイントは、今日のTFJの有料メルマガ参照。GMに関連した取引の最前線は、こちらのブログ

  • 政治関連の最初は「政治を私物化するな 伊藤達也金融大臣新審議委員は仲間内の安易」THEMIS2005年4月号。私的懇談会、金融審議会の新任委員をまとめての酷評だが、さて。大臣の政治家としての資質や、委員の一部の方についての適性など、よくわからないところも確かにあるのですが、一方で新任の顔ぶれにはぜひ頑張っていただきたいという名前もあり。委員会がこうすれば儲かるという金儲けの話に終始したと聞こえてくると書かれていますが、もちろん委員個人の儲けのために勝手なルールをつくるなどというのは言語道断ですが、逆に、儲からないものは長続きもしないという資本主義の原則もきちんと考えたほうがよいですよね。

  • もうひとつ政治系。同じTHEMISから「中川怪獣大臣に脅える経産官僚の憂鬱な日々」。政治家への働きかけを大臣に一喝されたというものですが。この辺りの世代の政治家さんに、どうも魅力を感じられずなんとも言えませんが。。。こういう働きかけというのは霞ヶ関・永田町には常識的にあるんだろうな…と。大臣の一喝でそれがなくなるのはこの記事からはよいことのようにも思えますが。




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19 April

足利銀行・三菱グループ・メディアの買収・リーマン


  • 2005.4.19財界より「りそな銀行の足利銀行引き受け説を追う!」不勉強にして知りませんでした。

  • 同じ財界より「三菱グループの不祥事続く 地所・マテリアルが土壌汚染不告知で送検」「三菱自動車が旧経営陣に対し一人2億円の損害賠償請求」。グループの体質、会社の体質というものが次々と表に晒されてくるこのごろ。三菱グループは中でも目立つように思える。MMCの救済劇は、必ずしもグループの総意だけではなくそれなりのプレッシャーもあったと仄聞いたしますが。

  • 「「メディア買収劇」はこれからが本番」(選択2005年4月号)。まあそう考えておいたほうがよいのでしょうね。

  • 「ライブドアに800億円融資したリーマン・ブラザーズ証券の正体を暴く」(THEMIS2005年4月号)今回の一連の騒動で、もっともグローバルスタンダード的に「割に合わなかった」のはリーマンではないのか、と思わず考えてしまいます。MSCBの引受証券会社だっただけですよね?なんというか、こういう役割を果たした証券会社が「外資だった」という理由でこれだけの社会的な制裁じみたコメントにさらされるということになると、なんだか日本は金融後進国だなあ…と思わざるを得ません。こんなことでは本当のリスクマネーはいつまでたっても育ちませんよね?



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01 April

事業再編


  • ご無沙汰しております。4.2号の週刊ダイヤモンドから、事業再編系の話題をいくつか。どれもきちんとアップデートしていなかっただけに、ダイヤモンドのこの号は助かりました。世の中は、事業再生ブームを経ていまやM&A大ブームとのことで、こういう話はこれからもっと出てくるのだと思います。

  • 富士通。半導体事業を独立させ、あらたな業界再編の目となるか。富士通といえば、経営者の資質にまで踏み込んでいろいろな評価がされた時期がありましたが。METI(経済産業省)の影響力低下にも触れた記事。

  • イトーヨーカ堂。本業のスーパーの建て直しをどうするか。グループの収益の9割を7-11が稼ぎ出す収益構造であることは昔から良く知られているが、規模の大きい本体をどうするか…もともと財務の非常に良い会社なのですが…。多角化、というルートもちらほらするようであり、いつもヨーカ堂はどこかのスーパーが破綻するたびに名前が挙がりながら買収に踏み切らない会社。GMSの収益性が薄いことは規模を広げても同じなんでしょうが…。私の近所で言えば、ジャスコとIYでは後者の方が「行く気になる」品揃えなんですけどね。

  • 韓国の眞露。すごいビディング競争になっているようですが、GSがいったん引き受けて商的整理。日本市場における韓国焼酎の売り上げ急増から、この会社を傘下におさめたいということの様で、本邦会社も熱心。お酒というのは、大量生産と少量生産のクオリティの差があまりにも大きい商品で、大手の酒造メーカーの作るお酒は最近とんと口にしたことがない私。韓国焼酎でも、眞露の国内版(輸出用のやつではなく)があればそれを飲みますが、その他の鏡月などは全然口に合わず。日本の地焼酎の方がずっとおいしいんですが…。こういう食品カテゴリーの流行は、どうもナタデココを思い出します。

  • 同じくダイヤモンドから、「武富士 変わらない”武井支配”遠ざかる復活への道のり」。元久社長の辞任を受けて、武井一族への回帰がコーポレートガバナンスの不透明感を強めるとの記事。買収対象になり得るとも。この営業基盤は確かに魅力でしょうね…。



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