Archive for November 2004

30 November

なんだか野村の記事が目立つ


  • 財界12月7日号「野村ホールディングス9月中間で5割減益の理由」「三井住友の足元を揺るがす不良債権処理問題」中間決算がらみは引き当て(債権分類対応)関連が注目ニュースか。野村の減益はちょと意外な気もしたんだけど、そんなものかしら。

  • エコノミスト12月7日号にも野村。「ガリバー野村を追い込む金融四面楚歌」でコングロマリットの道を歩まぬ野村に批判的。

  • 金融財政11月29日号にはその野村の古賀社長が独自経営路線をいく様をインタビューで答えている。商品ラインナップとしてめざすものがけっこう資本市場のあるべきすがたとして個人的に違和感が無い一方で、本当に野村はこれをめざしきれているのだろうかという疑問もある。私はもともと銀証完全統合はありえず、異なるバックグラウンドの金融機関(プロ)がいくつかなければ市場の厚みはないので野村には日本のゴールドマン(でもどこでもよいが)をめざしてほしいと勝手に思っているんだけど、なかなか野村の中堅の方と話してもそういう方向性が見えてこなかったのでこのインタビューはちょっと意外な感じでした。


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29 November

りそな・ダイエー(IRCJ)・今後の注目


  • VERARD12月号「三井住友GS増資にメス」の中で、りそなの細谷会長追い落としの動きがあるとの示唆。単独再生をめざすその姿勢が、合併を推進しようとする内外の勢力からたんこぶ扱いされているとの内容のようだ。ありか?

  • 日経ビジネス12月号「高木新二郎再生機構委員長が明かす ファンドを綱渡りのダイエー」高木先生もよくいろいろとお話になるものである。ダイエーの結果として「先送り」になった銀行支援の片棒をかついだ過去を清々と認め、来年はポストIRCJを考えるとおっしゃる。アメリカの事業再生を手弁当で勉強して日本に持ち込まれたことといい、今なおかくしゃくと勉強を続けられることといい、この先生の態度に文句をつけるのは難しいが、こういうポストにいてよい人なのかどうかはやはりわからない。直接謦咳に接することもあるので、その清冽さにはいつもながら感動するが。。

  • で、その記事の内容ですが銀行支援でダイエーが「余裕をもっちゃった」様子や、銀行が再建計画策定に参加することの利益相反性などを述べておられる。研究者としていろいろ意見を言っていただきたい方ではあるんだけどなあ。

  • 年末までの注目プライス・ムーバーはやはり西武関係とMMCでしょうね。前者は債権者銀行のみなさんが今後どうされるのか、後者は増資分を使いきったところで次の資金繰りをどうするのか。



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24 November

バーゼルII・クレデリインデックス


  • 11月12日AWSJが、Japan drafts bank-friendly capital regulationsと題する記事を載せた。国内行に対する4%規制、株式の取り扱い(100%RW)などがfriendlyさの例だというのだが、こういう表層ではなくもっと本質的なコメントはでないものか。厳しくすることは必要な側面もあるのだが、各国には各国の事情というものがあり、ビジネス慣行を無視する方向で規制がすすむとただその業態をつぶすだけなんだけどなあ。

  • 11月15日号きんざいは、新BIS規制カウントダウンへ、とする特集。何をきれいごとをという反応も来るのだろうが、「リスクを踏まえた貸出・事務管理の動きに追い風(日銀 宮内氏の論稿)」は真面目にそうだと思うんですよ。事実、欧米の銀行はBISIIとIAS39の導入を契機に、いままでコスト感覚からなかなか手をつけられなかった抜本的な信用リスクマネジメントの構築を進めている。彼我の差は広がるばかり、とならないように。。。

  • 11月15日日経金融 クレジットデリバティブ指標:で、その信用リスク管理に大きな役割を果たしているのがクレデリ。この記事はインデックスについてのものだが、UK市場におけるインデックス取引のボリュームは急増。



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23 November

ダイエー・UFJ増資・仮処分命令


  • FORESIGHT12月号 ダイエー争奪戦に参戦した面々の本当の思惑 選挙人名簿の作成、とはよく表現したもんだとおもいます。50とはすごい。注目株としてヨーカ堂、ジャスコ、キアコンの名。ジャスコのマイカル再生手法はいろいろな意味で豪腕としかいいようがなかったけれど、ヨーカ堂の「頭脳経営」とダイエーのカルチャーは合うのだろうか。野球よりこっちのほうがおもしろいんだけどなあ。もっと報じてくれないかなあ。

  • 11月30日号エコノミスト UFJ銀800億円増資のカラクリ 国内基準行であるUFJ信託の「余剰」資本をUFJ銀行へ「振り向ける」スキーム。。。そしてつばさ証券の株をつかって売却益をひねりだし、融資先の分類を「正常化」したというロジックのようなのだが、一度読んだだけではすらっと頭に入らないようなスキーム。なんというか、こういうものはこれでよいんだろうか。

  • 11月5日(ふるい!)金融法務事情 巻頭のOPINIONでもはや旧聞に属するものとなってしまった住友信託銀行のUFJに対する仮処分命令の申立てに関するコラム。ここに主張されているとおり、実務の発展のためには、今後情報の公開やメルクマールの設定が必要である。。。取引効果の安定(結果の予見可能性)が低いところにはお金は入らない。日本の司法はそういう感覚が薄いような気がする。特に事業再生やM&A。



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10 November

コクド・REIT・日本版債務管理庁・信用保証制度


  • 11月10日付夕刊フジ「コクドの経営危機」記事のいうとおり、“遅れてきた不良債権”という評価はその通りなのかもしれないが、そういう銘柄はもちろん他にもあるでしょう。まずはこの銘柄に注目、もう少し中期的には隠れ銘柄の洗い出し。11月8日付金融財政も「西武事件広がる波紋」と題して、西武グループ向け貸出債権(グループ全体の有利子負債を1兆2千と見積もり)の不良債権化の可能性を示唆している。

  • 11月9日付日刊ゲンダイ「不動産ファンドに貸し込む銀行のリスク」江上剛さん。リート投資の過熱を懸念する。おっしゃるとおりです。

  • 11月16日号エコノミスト「日本版債務管理庁を創設せよ」このような主張は目新しいものではないかもしれないが、真剣に検討したほうがよいとおもう。銀行に不良債権処理を迫る以上に必要なことなんじゃないのか。ダイレクトな税金の使い道だし。本文中にある暗黙の政府保証を断ち切るための倒産法制の整備は、まずは第一歩だと思う。さらに、同じ号にS&Pの柿本氏による「政策金融改革を占う住宅公庫焦げ付き処理」との一文もある。同誌は、会社法の暴走と題していろいろなトピックをまとめている。納得できる主張、できないものとばらばらだが、三井住友逆さ合併の会計マジックについての一文はちゃんと読みたいところ。法の暴走ではなく、使い方の暴走だと思うけど。

  • 11月13日号ダイヤモンド「信用保証制度見直し必至で危惧される中小企業金融の前途」全額保証から部分保証への移行が水面下で検討されているとの内容。検討自体は現在の制度の経済的な破綻を見れば必然(遅すぎた)であろうし、その行き着くところも明白であろうが、妙な(政治の)横槍が入らないかどうかが「危惧」される。同誌同号では「ついに破綻懸念先に転落 三菱自動車解体の瀬戸際」ついにハケなのですね。増資に応じた投資家の行く末は?

  • 2004年12月号「思想としての事業再生」田作朋雄氏の一文。企業再生・事業再生・産業再生の別を整理している。


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