Archive for October 2004

21 October

商法<大>改正・IRCJ・中国

昨晩は台風上陸でも飲み会をキャンセルせずに決行。大きな台風被害は社会の話題である以上に、景気への影響が(少なくとも地域的には)出るようなレベルに来ているのではないかと心配になる。

  • 商法の改正は勉強せざるを得まい。財界秋季特大号「外資の日本企業買収攻勢が本格化」:株式交換を外資にも認めることで、本邦企業が買収ターゲットとなる可能性があがることを論じたもの。平成の大改正商法…これはちゃんと勉強して今後どういう使い方ができるのかを考えておくべきであろう。

  • 週刊朝日2004年10月29日号「再生機構これだけの不評」つなぎ役のはずが経営に色をつけすぎて買い手が出てこないという的外れな議論ですが…。ただ、文中に機構で働く民間出身者が次の職場さがしのために実績を上げようと都合のよい枠組みを考える、との指摘があることには留意。こういう評判をよく聞く。本当かどうかは直接知らないので定かではないけれど、こういう機関ほど事後の「総括」をすべきだろう。日本人が一番苦手な評価ですが。METIの口出し問題をもっとあちこちで取り上げて欲しいものです。

  • 中国関連。10月21日各紙より、日経金融「人民元変動幅早期拡大を(FRBバーナンキ理事講演)」「中国、利上げ遠のく?」産経新聞「中国経済リスク指摘(IMF)」日経「EU、対中特恵関税撤廃」。海外メディアにおける注目度はさらに高い。投資対象としての中国株分析もよいのだが、経済というビッグピクチャーで考えるべきことはもっと多い。

  • 07:00:00 | mentor | No comments | TrackBacks

07 October

UFJとメリル・ステップダウン債・(静岡)


  • (金融ビジネス 10月号)UFJとメリルの諍い―投信最低販売額とその違約金という話の紹介。憶測部分はともかくとして、この違約金条項だけでも本当なら…うーむ。

  • (週刊ダイヤモンド 8月28日号:古くてすみません)静岡 県政の闇と産業の曙光―ダイヤモンドはこのネタが好きである。県出身者としては興味をもって読まざるを得まい。空港については何をかいわんやである。誰が使ってくれるというんだろうか。この記事を読み、また県人気質を実際に思い起こしてみると、ここにはバブル崩壊後日本国が借金をしょいまくるモードに突入していったメンタリティが凝縮されているような気がする。しかしこの期に及んで高価なハコモノとは、わが出身地ながら情けなさ過ぎる。誰か止めないのか…!
    同誌には、櫻井よしこさんの「権力の道化」の書評も載っていた。まだ買っていないんですが、読んでおきたいと思います。そして連載中の金融小説、巨大投資銀行(バルジブラケット)。ステップダウン債が損失穴埋めツールとして登場した。う。「外貨建て」債券なので届出の必要が無い?あれ?よく理屈がわからないが、その記述を除けばどきっとする書きぶり。しばらくぶりに聞くスキーム債の名前です。


07:00:00 | mentor | No comments | TrackBacks

06 October

低格付け債って?・金融戦略・原油高騰・大京支援・MMC


  • (9.22 日経金融)低格付け債回避は杞憂?―新BISの信用リスク商品掛け目変更により、投資家のリスク資産テイク余力が高まり、掛け目が上がるとはいえ低格付け債にも資金が流れるとの観測。うーん。そうなんだろうか。社債ポートだけでみればそうかもしれないけど、リスク資産の削減に努力しなくてよいとは思えないし…。これまで低格付け債を買えなかった(内規)の人たちの態度が変わるのか?と違和感をもって読んでみて、その原因が判明。この記事に言う低格付け債とはBBB(投資適格)のこと。感覚と本当にずれるなあ。

  • (9.28号エコノミスト)金融戦略なき日本の遅れ―欧米では、国内経済のためのファンクションを超えて国際的な金融市場の中で自国金融機関や金融市場の位置づけを考える、とある。そのとおりのことが起きたのはずーっと昔(ロンドンのビッグバンを念頭においているんじゃないのか?)。欧米銀行の自己勘定トレーディングの拡大が、ヘッジファンド化につながっているとかリスク量が拡大しているとか言うのもちょっと事実認識が私とはずれている。でも、この一文の大きな趣旨には賛同。どこにある、日本の金融戦略。

  • (9.29各紙)原油NYで50ドル―日本はエネルギー資源効率が諸外国に較べて高く、直接の影響が少ないのだという。問題は、米国と中国に対する影響でこれが悪く出れば日本の輸出にかげり、というシナリオ。アメリカのTVもそろそろ個人消費に対する原油高(冬の暖房費とガソリンで家計を直撃する)影響を論じはじめているが、一方でクリスマス商戦は好調が予想されていた。自分の意見がまだまとまらないところ。

  • (9.29各紙)産業再生機構大京支援を決定―債権1000億円買取、出資せず。もともとこういう手法が主流であるべきじゃないのか?と個人的には思うが、さて、買い取り価格はいくらなのかなあ。双日のDES・増資も発表されたようだし、ダイエーは民官入り乱れて査定をしているそうだし(民が出せるなら官はひくべきでは?と個人的には思うが)UFJ関連の処理が進んでいる。

  • (9.30 日経新聞)三菱自動車、資本政策自主性失う―既存株主が希薄化に文句をいっている(という内容だと私はサマライズしました)。株主責任とかいう日本では絵空事の概念が、ただしく機能するきっかけには…ならないんだろうなあ。グループ保有が多いだろうから。JPモルガンが値ざや稼ぎをしたとの推測をいかにも批判めいて書いているが、他に出資者がいればそっちに頼れたんだろうにそうじゃなかったわけだよねえ。長銀リップルしかり。こういうメディアの姿勢が、日本からまともな外資の投資家を遠ざけることにならないか…。


07:00:00 | mentor | No comments | TrackBacks

02 October

米欧出張雑感



  • 本業が忙しく、まったく更新ができない状態が続いています。現在米国出張中です。帰国後、またぼちぼち更新をはじめますので、どうぞご再訪くださいませ。

  • 欧州・米国と旅をし、銀行業界の方々にいろいろとお会いしました。全世界的な投資資金あまり状態は続いており、リスク投資商品の品揃えが飛びぬけて世界一の米国でさえ、リスクマネーが行き所を喪っているようです。日本の長期金利下落・クレジットスプレッドつぶしはいうに及ばず、欧州の同様の傾向も顕著で、特にクレジットスプレッドは歴史的なところまでタイトニングしています。証券化、複合証券化、CDSインデックスといった投資商品のストラクチャリングでスプレッドを補ってきましたがそれももはや限界。米国のハイグレードも、投資家はチキンレース状態。そんななかGSEリスクが喧伝され始めている…

  • 銀行業界の関心は、やはりバーゼルIIのインプリと、欧州ではIAS39。取り組みのレベルは各国さまざま、銀行によってばらつきがありますが、日本における議論のされ方とはかなり違っているのが気になります。このあたりはまたもう少し考えてみたいなあ、と。



06:50:00 | mentor | No comments | TrackBacks