Archive for August 2004

31 August

振興銀行・三井住友(合併提案)・地方債


  • 週刊現代 04年9/11号「全役員が減俸処分に 木村剛新銀行早くも焦げ付き発生」日本振興銀行の融資先が民事再生法適用申請との記事。他のメディアで報じられたか?チェック漏れかも。

  • 夕刊フジ8.29 大前研一さんの三井住友合併提案に対する書き物。三井住友からの提案を検討せずに断れば、株主訴訟になりかねないとの記述で始まっている。うーん。確かにUFJのガイジン株主は訴訟をする可能性がゼロではないかもしれない。しかしこれが三井住友の株主責任、というところまで話が及ぶとなんなんだ、という気になる。株主訴訟の本場アメリカでの取り扱いも、「言うほどのものではない」という個人的な感想をもっているところだが、日本における株主責任という言葉。。。まだフィクションの域を出ないのではないのか??

  • 三井住友・UFJ・東京三菱については、海外メディアの注目度は高い。おおむね、日本もここまできたか。。。という論調であるように見えなくもない。一方で、やっぱり日本は。。。という評価になりそうなのは流通D社とMMCである。

  • 2004年8月30日日経新聞「自治体との蜜月揺らぐ」地方債の話。新しい話ではないが、あらためて取り上げている。地方債については、そのプライシングだの発行のお作法をめぐり市場関係者の間で公にされざる様々なお話があることは周知の事実。そういうのは表に出ないのかなあ。大きな影響力(といってよいのか)を持つ某民間金融機関の担当の方がご異動になられたという情報もあり。さて。

  • 8月31日各紙報道で、住友信託の最高裁抗告が認められず、とのこと。この一件は、いろいろな意味で画期的な話。ぜひ多角的に総括が出て欲しい。


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30 August

MMC・RCC・三井住友提案


  • 三菱自動車。日経ビジネスにも記事が出ているようだが、8月26日朝日新聞も不十分(と思われる)情報ながら優先株転換の仕組を紹介している。「株下がってももうかる外資」としてJPモルガンを悪者に仕立てようという風がうかがえるところが記事の限界ではあるが。不自然な取引の裏側にある(日本側の)事情をつっこんでこそのメディアなのに。歴史の教科書にある金と銀の交換比率のエピソードを思い出すよなあ。

  • VERDAD 2004年9月号「RCC債権回収から企業再生へ」RCCが、奥野社長のもと地道に事業再生を手がけている様子と、国関連の事業再生をとりまく制度の複雑骨折振りの一端を紹介。もともと私の感覚では、RCCは司法関係を中心とするプロの集団という認識なのだが、日本の伝統芸能である裁判所・弁護士主導の再生というモデルにはこちらの流れがはまる。一方で、それだけではもはや片付かない金融主導のモデルもあり、まだそのあたりの整理が全然ついていない。。。で、政治も絡むとダイエーのようになるわけだ。流通D社はもはや混乱のきわみで、このように「資金繰りを支える主力銀行のみなさんに生かして戴いている」状態で、これだけ抵抗するというのもすごい。「金は借りたもん勝ち」ということか。

  • そして三井住友。もはやUFJ−東京三菱というより、次にSMBCが何を言ってくるのかが楽しみなほど。FT8.26は、SMFGがデューデリもやらずに1対1という交換比率を打ち出したことにつき、三井住友株主が論拠を示せとせまったと報じている。さて。株主ってだれなんだろう。UFJのように、ガイジン株主が見え隠れしているという場合か、旧大和のように明らかな訴因がある場合を除いて、まだ日本の銀行における「株主訴訟リスク」というのはフィクションに過ぎないような印象をもっている。そこをうまくついて「UFJ株主の皆さん、こちらの方が有利ですよ」という言葉をつかった三井住友の戦略はすごいなと思ったのだが、同様の仕掛けを三井住友に対して行おうとしているということなのか?となれば、日本もいよいよリーガル・フィクションが世を席巻し、弁護士が儲かる時代に。。。


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26 August

原油・三井住友のオファー・日本のマスコミ(?)


  • しばらく本業の缶詰状態で、世の動きから取り残されていました。ここ1週間ぐらいの雑誌・新聞を徐々に読んでいくことにします。こういうときに限ってニュースが多い。

  • まずは原油。国内もいろいろあるでしょうが、グローバルには話題は原油でしょう。国内メディアがあてにならないので、ガイコク新聞を読むしか無し。ここしばらく、名目上の高値更新が続いていて、昨晩はいったん需給懸念がひいて急落となったようです。歴史比較の対象としては「オイルショック」1973-4年が引き合いにだされており、記事によってインフレアジャストの数値は違うものの、75$(WJ,8/20)、100%(ft,8/22)ととりあえず現状の$50近辺が実質ベースではまだ当時に及ばず、とのこと。しかし、需要に支えられた原油高は一時的なものではなく、2005年リセッションを予測する向きもちらほら。社会復帰できていない頭には、ちょっとこれは重いテーマなのでもう少し勉強します。。。

  • 三井住友。ufjへのオファーをunveilしている。さすがにこれは海外新聞でもずいぶん取り上げられているが、(誰かに?)遠慮しているようなトーンの日本メディアにくらべ、hostileなんて言葉も踊っている(ヘラルドトリビューン、FT8/25)。これだけ株主への説明責任をまっこうからふりかざすオファーに対して、あいまいな結論の出し方を(誰かが)主導するようなことがあれば、日本はさらに後進とみなされて食い物にするチャンスを狙う人しか進出しなくなるのでは。。。

  • で、気になるのはやはりチェックアンドバランス。日本語版ニューズウィークの2004年8月4日号。おかしいぞ!日本のマスコミという文字が大きく表紙におどっているが、記事は薄い。とはいえ、その主張の正しさが損なわれるものではないであろう。記者クラブの存在を原因のひとつとしているが、もちろんそれだけではあるまい。短い記事ながら、「週刊誌」と「大新聞」の関係など、うなずける記述あり。こういう「統制された」報道を浴びていて、果たしてまっとうな判断ができるのか。。。自らを省みねばなるまい。

  • そうはいっても、日本のメディアだってがんばっているところもあるし、日本国内のニュースはやはり日本じゃなくちゃ。明日は日本の記事を片付けます。


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23 August

メガバンク・野村證券・MMC・WBS(事業の証券化)

個人的には夏休みはなかったのですが、そろそろ秋風の立つ季節。。。街にも人がもどってきました。

  • FORESIGHT2004年9月号は、金融特集。中でも目をひくタイトルは「質を諦め規模を目指すメガバンクの無自覚」。個人的には、現場でそろそろ30-40代の担当者がお金儲けになることへの取組をまじめにやっていると思っているので、いつまでもマネジメントがそういう姿勢だとしたらこれはやっぱり悲劇だなあ、とも。

  • 同号より、「ダイエー処理を揺さぶる投資ファンドの素顔」。うーん。すぐれた本もあるんですけどね。ファンドという名前ですべてを一緒くたに論ずるのはそろそろ書き手の頭が悪い(か勉強不足)といわれても仕方が無いのでは。野村プリンシパル、フェニックス、リップル、MKS、タイヨウファンドを同列に並べてはいけません。

  • THESIS2004年9月号。やはりメガバンク特集。こちらは、どういう裏付け取材なのかなあ、とも思うけど。検査や、メガバンク再編の裏側に米国の手が、という記事なんですが、もはや日本はそれほど米国に手間を掛けてもらうほどの対象ではないのでは?

  • 一方、同号の中で「古賀社長決断せず 野村証券覇権取り失敗で社長下ろしへ」という自覚が本当に野村證券にあるとすれば、これはまだ捨てたものではないのかも。この記事のコンテクストは、再編がらみの買収失敗というものだが、私の観点はかねてから主張のとおり全然違う。なぜ貴方は日本のゴールドマンになろうとしないのか。銀行が元気の無かったこの数年が、千載一遇のチャンスであったろうに。

  • 金融ビジネス2004年9月号「規模に変わる競争尺度の出現を」と銀行再編についての見出し。そんなもん、収益性以外に何があるっちゅうねん。

  • 同号41ページ。三菱自動車。なお払拭できない最悪のシナリオ、とあるが、すでにフォーカスはどのように「処理するか」であるべきなのではないかと思う。車が売れるようになると思うのか、ほんとに?私の勝手な読みは、私的整理で社債はいたまず、銀行などの債権放棄にすべてをゆだねた上で縮小もしくは分割というものだが、プロの皆さんはどうなんだろう。

  • 金融ビジネス2004年8月号、118ページ。証券化マーケット解読術は、「事業の証券化」を取り上げている。詳細はお読みいただくとして、事業の証券化とは何かをあらためて考えさせられる。もともとは、根こそぎ担保という法制度のあるイギリスならではの仕組みだが、日本版はだいぶ趣がことなる(法律も違うし)。これについてはまた、あらためて。



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22 August

(学会)・倒産法・イオン・ソフトバンク

PCが壊れ、アップどころかメールのチェックもままならず。お詫びいたします。ちょっと古い記事もメモ。

  • 8・7日号週刊ダイヤモンド。特集記事の創価学会関連は、背筋が寒くなりつつも常識として読んでおきたいところ。仏教系新興宗教がなぜこれだけの一大勢力になりつつあるのか、宗教の役割って何なんだ、中心人物亡き後この宗教はどうなるのか、日本の政治の弱いところを着いて一大集票マシーンとして機能させたところはやはり天才か、などという疑問を持ちつつ読みました。

  • 同上27ページ経済産業研究所研究員 小林慶一郎氏による実体経済回復の後にデフレ脱却が来るという論考。先日、この研究所に対するネガティブな識者評を聞いたばかりなので思わずはすに構えて読んでしまうが、私はもともとインフレ・デフレと景気は(後者の定義にもよるが)直線関係ではないと感じている(感じるだけで理論はなし)なので、この論考はおもしろかった。

  • 7・25日号金融法務事情。少し古くて恐縮ですが、新しい破産法と金融実務の座談会とか、債権回収など倒産実務の金融法務的視点とか読まなきゃいけない記事がたくさん。この分野は間違いなく動いている。ここで乗り遅れる金融機関は論外。

  • 8・24財界。イオンの1000億円増資をダイエースポンサーと結び付けての記事。産業再生機構送りが避けられなくなったように見える今、誰がスポンサーになるかは。。。確かに豪腕イオンは可能性もありそうな気がする。どこまで救済するのかも含めて今後に注目。

  • 7・31日号ダイヤモンド112ページ。損保ジャパンワンマン経営の功罪:ふーん。そんなにワンマン経営だったのか。不勉強にて知りませんでした。

  • 選択8月号。やっぱりこの雑誌でないと読めない記事もある。イラク、原油、中国、民主党、JAL、ソフトバンク。ほんとにソフトバンクはしぶとく、侮れない。とっくに傾いているとふんでいたのに、大間違いでした。


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